ももかん
- 新馬場みなみ整骨院
- 7月17日
- 読了時間: 2分
「ももかん」一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか
またの名を「チャーリーホース」由来は馬がケガした足を引きずって歩く姿と ふとももを打撲して歩く人の姿が似ていたから そしてその馬の飼い主の名前がチャーリーさんだったということです
多くは太ももを相手の膝で強打して起こります
接触の多いラグビー・バスケットボール・サッカーでの発生が多いです

太ももの前側を強打した時は(イラストはこぶしになっていますが)
太もも真ん中を縦に走る『大腿直筋』とその下にある『中間広筋』がダメージを受けます

ふとももの外側を強打した時は
太ももの外側を縦に走る『外側広筋』がダメージを受けます

太ももを輪切りにした断面図です
うえが前側 したが後ろ側になっています
「ももかん」は『ひざが入った』とよく言いますが
ひざは前からと外側から入ることが多いので
大腿直筋とその下の中間広筋・外側広筋がダメージを受けます

「ももかん」は単なる『打撲』ではありません
筋肉がひざと骨の間で押しつぶされる『筋挫滅』です
押しつぶされるので深部の方で炎症や内出血がおこります
『たんこぶ』という感じではなく広い範囲で筋肉の強い張りを伴います

「ももかん」は軽視できません
筋肉の中できた血のかたまり(血腫)にカルシウムが沈着すると
筋肉の中に骨のようなものが作られてしまいます
これを「骨化性筋炎(こっかせいきんえん)」といいます
痛みも強くひざの曲げ伸ばしも十分にできません
筋肉の中にできた骨は次第になくなりますが
なくなるまで3~5か月くらいかかるとされています
それまでスポーツに復帰することはできません

「ももかん」受傷後のアイシング方法です
骨化性筋炎を防ぐのために血がたまるスペースを与えないことが大切です
通常の打撲とはちがい 痛みをガマンできる範囲でひざを最大に曲げた状態でアイシングをします 包帯などを巻いてひざを曲げた状態を保つとよいでしょう
安静にしていても耐えられないくらいの強い痛みがある場合は
筋膜切開が必要な場合があるので早急に救急病院を受診してください

当院では超音波とマイクロカレント(微弱電流)をつかって
炎症を最小限に抑え筋肉の回復を促します
予約制ではありませんので受傷されたらすぐにお越しください






コメント