肉ばなれ
- 新馬場みなみ整骨院
- 5月25日
- 読了時間: 3分
よく耳にする「肉ばなれ」は俗称で正式には「筋挫傷(きんざしょう)」や「筋断裂(きんだんれつ)」と言います
スポーツ選手やスポーツ愛好家にみられ 中高生でも起こる外傷です
太ももの前側やウラ側・ふくらはぎに多くみられます

「大腿四頭筋(だいたいしとうきん)」と呼ばれる太もも前側の筋肉です
①大腿直筋②中央広筋③外側広筋④内側広筋の4つの筋肉が合わさって
膝のお皿の下についています
このうち大腿直筋に起こるケースが多くみられます
大腿四頭筋は肉ばなれが起きるランキング「第3位です」

「ハムストリングス」と呼ばれる 太もも裏側の筋肉です
①大腿二頭筋の長頭と短頭②半腱様筋③半膜様筋の3つの筋肉があります
このうち大腿二頭筋(ハムストリングスの中央)に起こるケースが多くみられます
ハムストリングスは肉ばなれが起きるランキング「第1位です」

「ふくらはぎ」の筋肉です 正式には「腓腹筋(ひふくきん)」といい
内側頭と外側頭の2つの筋肉が合わさってアキレス腱になります
もう一つ腓腹筋の奥に「ヒラメ筋」という筋肉があり
①腓腹筋外側頭②腓腹筋内側頭③ヒラメ筋の3つの筋肉が合わさって
「下腿三頭筋(かたいさんとうきん)」といいます
このうち「腓腹筋内側頭」に起こるケースが多いです
ふくらはぎは肉ばなれが起きるランキング「第2位です」

どのようにして「肉ばなれ」は起こるのか
直接蹴られたり何かにぶつかって起こるケースもありますが多くは筋肉自体の力で起こります
下の図は ダッシュをした時の肉ばなれです
太もも裏のハムストリングスが縮こまっている状態のまま 膝を伸ばす動きで無理やり引っ張られて起こるケースです

下の図は走っている時の肉ばなれです
前足が地面に着地しブレーキがかかった状態の時に 体が前かがみになってハムストリングスが引っ張られて起こります
肉ばなれは「ぶちっ」とか「ぱちっ」という断裂音を感じることがあります

次の図は肉ばなれが起きやすい部分をスポーツ別にみたものです
●陸上の短距離…ハムストリングス
●陸上の中距離・短距離…腓腹筋・ハムストリングス
●サッカー…腓腹筋・大腿四頭筋
●テニス…腓腹筋(「テニスレッグ」とも言われています)
●バスケットボール…腓腹筋・ハムストリングス・大腿四頭筋
他にも股関節の内転筋(太ももの内側)や上腕二頭筋(腕の力こぶをつくる筋肉)など
あらゆる筋肉に「肉ばなれ」は起きます

「肉ばなれ」を起こす要因です
●筋肉が疲労している
●筋力低下や拮抗筋との筋力バランスがとれていない
例)太もも前の筋力が強くて太ももの裏側の筋力が弱い
●無理なフォームで引き伸ばしてしまった
●ウォーミングアップ不足で筋肉がうまく伸びていない
寝不足や運動後のストレッチ不足などにより筋肉の回復がうまく図れなかったなど ほかの要因もいろいろとあります

肉ばなれは出血を伴うことが多いですが 内出血は受傷後3日ほど経ってから出てきます 5日後などもっと遅くに出ることもありますしもちろん出ないこともあります 肉ばなれは早期の処置がその後の治りを大きく左右します 安静にして数日放置しているぶん筋肉のくっつきは悪くなってしまいます
当院では「超音波」と「マイクロカレント」のコンビネーション療法で早期の回復を図ります 受傷直後から筋肉の修復をどんどん進めていく方法です これまで来られた患者さんの中には「前にやった時より治りがぜんぜん早い」と驚かれる方もいらっしゃいます
筋肉に異変を感じたらすぐにご来院ください
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