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腸脛靭帯炎

ひざの外側にある出っ張りの少し上の部分に起こる痛みです

腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)は長距離ランナーに特に多いので「ランナー膝」とも呼ばれています おもな要因はオーバーユース(使いすぎ)ですのでマラソンのほかにも色々なスポーツで発症します 年齢層も子供から大人まで幅広く起こります

腸脛靭帯炎は膝の外側やや上に痛みが起こる

骨盤からひざの骨を横からみた図です

骨盤から膝までの骨を外側から見た図

腸脛靭帯は大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)からすねの骨まで伸びた人体最大の靭帯です 大腿筋膜張筋は骨盤の外側やや前側にあり手のひらくらいの大きさの筋肉です 大腿筋膜張筋の働きは股関節を曲げる・外にあげる・脚を内側にひねるです 腸脛靭帯の役割はおもに骨盤の安定や姿勢の制御です


腸脛靭帯はどこかを示した図

腸脛靭帯は大腿筋膜張筋のほかに中殿筋(ちゅうでんきん)と大殿筋(だいでんきん)とも繋がっています 中殿筋は太ももを外側にあげる働きがありますが骨盤を安定させるのに重要な筋肉です 大殿筋はお尻のふくらみをつくっている筋肉で股関節を曲げた状態から後ろに伸ばす時に大きな力を発揮する筋肉です 中殿筋や大殿筋が傷ついたり疲労して硬くなると腸脛靭帯も張りが強くなってしまいます

腸脛靭帯は中殿筋と大殿筋ともつながっている図

ひざの骨を前からと外側からと見た図です 太ももの骨の下の部分は太く大きくなっています その外側の部分に出っ張ったところがあります

ひざの外側太ももの骨には出っ張りがある図

腸脛靭帯はひざを伸ばしている時は出っ張りの前にありますが ひざを曲げると出っ張りをのり超えて後ろにいきます ひざを曲げたり伸ばしたりをくり返すと腸脛靭帯も前後に行ったり来たりします 運動をやりすぎたりすると炎症を起こします 大腿筋膜張筋や中殿筋・大殿筋が硬くなると腸脛靭帯も硬くなるので擦れが強くなり炎症しやすくなります

ひざの曲げ伸ばしによって腸脛靭帯が炎症を起こす図

正常な人とO脚の人の図です O脚はひざの外側に出てしまうので腸脛靭帯と出っ張りとの擦れは強くなり炎症しやすくなります O脚の方はインソールを使用してO脚を緩和させたりストレッチを習慣化するなどより一層予防に努めましょう

O脚の人は腸脛靭帯炎を起こしやすい図

痛みを感じたら早めに運動を中止して靭帯部を休ませます 炎症を抑えながら(当院ではマイクロカレントなどを使用します)股関節周辺・太ももの筋肉・腸脛靭帯の施術をおこない柔軟性を取り戻していきます 痛みを感じたら早めにご来院ください

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