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シンスプリント

すねの骨の内側(半分より下の方)に起こる痛みです

「過労性脛骨骨膜炎」「過労性脛部痛」とも呼ばれています

くり返しのランニングやジャンプを過度に行った時に発症しやすくなります 特に中学校や高校に進学し運動量が急激に増えたことによる影響が大きいです 症状が強くなると歩くだけでも痛くて歩行が困難になることもあります


シンスプリントはすねの骨の内側下から1/3位のところが痛くなる

ひざから下を後ろから見た図です

痛みを起こすのはすねの骨の内側下から1/3くらいのところです この部分を通っている筋肉が疲労して硬くなり 骨を覆っている骨膜を引っ張ったりして炎症を起こします

ひざから下の骨を後ろからみた図

痛みの原因となる筋肉は主に3つです

1つめは「ヒラメ筋」

ふくらはぎの奥にある筋肉で すねの骨(脛骨)とその外側の骨(腓骨)から踵の骨についています 足首を伸ばす働きをします

ヒラメ筋を後ろから見たイラスト

2つめは「長趾屈筋」

ヒラメ筋よりさらに奥にある筋肉で すねの骨(脛骨)から内くるぶしの後ろを通って人差し指から小指までの指先についています 足首を伸ばしたり内側に捻ったり 足の指を曲げたりします また『土ふまず』をつくる働きもあります

長趾屈筋を後ろから見たイラスト

3つめは「後脛骨筋」

すねの骨(脛骨)とその外側の骨(腓骨)から足の裏の内側半分のところについています 足首を内側に捻ったり伸ばす働きがあります また後脛骨筋も『土ふまず』をつくる筋肉でもあります


後脛骨筋を後ろから見たイラスト

『土ふまず』は足を地面につけた時にショックを和らげるクッションの役目があります 足が受ける衝撃をうまく分散して筋肉への負担を減らしてくれます 扁平足ではこの衝撃吸収がうまくできませんので衝撃がダイレクトに足の筋肉へ伝わり筋肉がダメージを負ってしまいます

扁平足は土ふまずをつくる筋肉に負担をかける

シンスプリントで来院される患者さんの多くはX脚があります X脚の人は土ふまずが下がり足首が内側にまがった感じになります(これを回内足といいます) 回内足になると土ふまずをつくっている筋肉たちは過度に引っ張られ すねの骨との摩擦や引っ張りが強くなり炎症を起こしてしまいます


回内足はシンスプリントになりやすい

シンスプリントの主な原因と対処法です

➀運動量の増加➡運動量を減らしたりメニューを変える

②硬い地面での運動➡芝生などの柔らかい地面の変える

③靴底が薄い・硬いシューズ➡クッション性の良いシューズを履く

④回内足や扁平足➡足底板(インソール)を入れる

⑤筋肉の柔軟性の低下➡ストレッチやマッサージをする

痛みをガマンして運動を続けていると治りにくくなってしまいます 痛みを感じたら早めにご来院することをお勧めします

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